2009年6月25日木曜日
原爆症認定の新基準
賛否両論あるようですが、戦後64年の今、原爆症認定基準の拡大が決まりました。
長い時間をかけて闘ってこられた方々がいらっしゃるからこそ、このような運びになったと思います。最近、読んだあるブログに原子力のことが書いてありました。
原発や六ヶ所村の座り込みに行こう!という勧誘を受けるという方が、ふと、座り込みに行くのは電車?自動車?自転車?それとも歩き?と問うのです。徒歩以外は全て原子力が関わっている交通手段だと言い、原子力はどんなに反対しようとも私たちの生活に浸透しているのだと。もちろん、広島や長崎は繰り返してはいけないと書いてはありましたが、チェルノブイリの話が出て来ます。
チェルノブイリの立ち入り禁止区域にはまだ数十人の住民が住んでいて、原爆症になっていてもよいはずなのにまだ発病していないそうなのです。それはなぜか?取材した記者がこう残したそうです。「彼らはこの土地に住んでいる事をとても感謝していた。」 そしてブログは、人間は自分たちが思っているほど弱い存在ではないようですね、と括っていました。
この筆者には、広島、長崎へ行き、自分の目で見て欲しいと思いました。そして原爆症認定の裁判に目を、耳を傾けてもらいたいと願います。
◇原爆症認定の新基準
08年4月、被爆者の救済拡大と迅速化を目的に基準が緩和された。(1)爆心地から3・5キロ以内で被爆(2)投下から100時間以内に2キロ以内に立ち入り(3)100時間経過後~2週間、2キロ以内に1週間程度以上滞在--の該当者で、がんなど悪性腫瘍(しゅよう)、白血病、副甲状腺機能亢進(こうしん)症、白内障、心筋梗塞(こうそく)の5疾病は原則として認定。これらに該当しなくても、個別の事情を考慮して認定されることもあり、月約14万円の医療特別手当が支給される。